知っておきたいマスタリング前の作法 2MIX書き出し時にお願いしたいこと

ここでは、マスタリング前の2MIXで気をつけていただきたいポイントを紹介します。

 

リミッターやトータルコンプは外してください。

歪みや、かえって音量をあげられない原因になってしまいます。

なるべく、リミッターや、トータルコンプが無い方が良く仕上がります。

limitted

↑このように海苔状態だと、うまく調整できないことがあります・・

 

「リミッターありきでミキシングしてるんだけど?」

そんな声が時々聞こえてきますが、そういった場合は、

リミッターありのモノと無しのモノを二ついただけると助かります。

マスターフェーダーを0db超えないところまで下げていただき、書き出してください。
できるだけ大きくというのは16bitが主流だったころの名残で、

24bit環境で製作している場合は、0dbまで余裕があるほうが仕上がりがよくなります。

nonlimitter

↑このぐらい余裕があっても大丈夫です!(ちなみに上の画像と同じ曲です・・!)

音量が飛び出しているところは、コンプレッサー、リミッターをかけてください。

例えば、以下の画像の赤丸部分。

nonlimittermarked

ここの部分だけ、波形がピョンと飛び出ているのが分かるかと思います。

実際に聞いてみると、ブレイクの後、キックとスネアが同時に入るところなのですが、アタックが一瞬だけはみでてしまっている状態です。

このはみ出たところにアタックの早いコンプレッサー、リミッターをかけていただくことで、マスタリング時に音量操作、音質操作がしやすい2MIXになります。

マスタリングは、ミキサーの方との二人三脚での作業になります。

良い仕上がりのために、是非ご協力をお願いいたします。