Studio MASSはMastered for iTunesの認定スタジオとなりました!

Studio MASSはMastered for iTunesの認定スタジオとなりました!

2016年1月2日

米アップル社のBuddyさんと2ヶ月程度のやり取りの末、

Studio MASSはMastered for iTunesのプロバイダーとして、認定をされました。

まだ、Mastered for iTunesの公認マスタリングスタジオは日本にはあまり多くありません。
名だたるメジャーなスタジオたちの中にStudio MASSも名を連ねることになりました。
(そういうと、大げさにきこえて、なんだか照れるのですが・・・汗)

ここでは、Mastered for iTunesとは、そもそも何か。
何が違うのか、など、情報を整理しておきたいと思います。

Mastered for iTunesとは何か。

Mastered for iTunesは、iTunesで販売される時の
圧縮済みの音を聞きながら行うマスタリング方法のことです。

マスタリングはとても繊細な、最後の質感を決めるデリケートな作業です。
ほんの少しの違い。それが、また聴いてみようと思わせる何かを決めるのです。

Apple社の専用のツールを利用して、圧縮済みの音源をききながらおこなうことで、
より、質感について、正確なオペレートができるようになります。

Mastered for iTunesだと何が違うのか。

おそらく、ここが皆さんが気になるポイントだと思います。
先述のポイント以外で、
通常のiTunesでの配信と、Mastered for iTunesの違いについて解説していきます。

不用意な変換時の音割れが無い

iTunesではAACという圧縮音源が使われています。
流通業者が、マスターデーターをAACに変換する時に、音が割れてしまうことがあります。
これが、大変残念なことに、まったく珍しい話ではないのです。
いわゆる、市販CDレベルの音量をそのまま変換をすると、ほぼ100パーセント変換時に音割れを起こします。
これは、音を圧縮をするときの宿命で、mp3が登場した時からあった課題でもありました。

Mastered for iTunesでは、圧縮時に音割れを起こすか起こさないかを、ツールで監視をしながらマスタリングを行います。
意図しない音割れを未然に防ぐことができ、また、意図して音を割ることができるのです。
これが、リスナーへ心地良いと感じる音を届けることに直結します。

圧縮音源だから一緒? いや、実は・・根本的には、ハイレゾなんです。

この違いは非常に大きいです。
実は、Mastered for iTunesはハイレゾのソースであることが求められます。
少なくても変換前の音源が44.1khz/24bit以上である必要があり、
最高で、96khz/24bitまで対応をしています。

ざっくり言いますと、元々の音源が通常のCD用マスタリングの器より大きいものが使用されているということになります。
(なお、CD用の器は44.1khz/16bitです。詳細な数字の意味については
「フォーマットについての話  サンプリング周波数とビット深度について」の記事にて解説をしております。)

器が大きければ、必ず音が良いかというと、そうとも限らないのですが、、
非常に大切なことは、

  1. どの器を使うかを選ぶことができる
  2. 元々のマスタリング前音源をダウンコンバートする必要が無い
  3. 24bitなので、音の消え際がよりきめ細やかに

この3点が、大きなメリットになるということです。
これは、CD向けのマスタリングでは、そもそも規格が違うので、選べない選択で、
より高い視点から音質を選ぶことができるようになったと言えます。

ブランドとしてのMastered for iTunes

Mastered for iTunesでマスタリングをすると、
iTunes Storeのアルバム欄にこんなロゴが付加されます。

MfiT example

これは、実際のBeatlesのアルバム、「1」のiTunes Storeの画面です。
これが付いていると、セールスが良いだとか、そういうことは正直、わからないのですが・・

ひとつ、言えるのは、

わたしたちは、リスナーのためにベストを尽くしています!

という、強い意思表明になるということです。
実際、技術的にも、選択肢が広がり、安全にマスタリングをすることができます。
ご検討いただく価値はあるかと思います。

 

MFiTMASS